いわゆる専門職後見人の一部の呆れた実態

「成年後見制度の落とし穴」著者 宮内康二 発行元 株式会社青志社

グループホームから出入り禁止にされた司法書士

グループホームの経営者から、「司法書士の後見人が、入居さんを、別の施設に移すと言ってきた」と連絡がありました。グループホームへ伺い司法書士からの手紙を見ると、確かに、「Aさん(被後見人)、Bさん(被保佐人)、Cさん(被補助人)を別の施設に移すことになったのでよろしく」という趣旨が書いてあります。当の本人やご家族の意向を聞いてみると、「何のことだかさっぱり」と拍子抜けの様子でした。「ここにいちゃいけないの?出ていかなきゃいけないの?私、なにかしたかしら?」と不安になられた方もあり気の毒に思いましたが、ことらで明るく対応しすぐに懸念を払しょくしました。
本人に無断で不必要な転所をさせることは、認知症高齢者の引っ越しは何かと良くないという研究成果に照らしても本人にとってストレスになります。グループホームの経営陣は、その司法書士後見人から入居者を守ることを決定し、グループホームの出入りを禁止しました。移転先の施設とその司法書士の不適切な関係に基づく転所であろうことは想像に難なく、入居者を不安にする人物は後見業界から去った方がいいと思います。