いわゆる専門職後見人の一部の呆れた実態

「成年後見制度の落とし穴」著者 宮内康二 発行元 株式会社青志社

某公益社団法人により区民の信用を失った自治体

区役所が推薦した某公益社団法人の会員により、ひどい目に遭った女性とその仲間がいます。某公益社団法人の会員二人が、ある女性の成年後見人になりました。その女性は西の方から上京し、浅草界隈で小料理屋を営んでいました。
阪神タイガースのファンが多く集まるお店は、常連さんでいつもにぎやかだったそうです。
女性に少し変化が出てきたことを知り得た区役所は、成年後見人をつける手続きをしました。その後見人候補者として某公益社団法人の会員である司法書士二人の名前を載せ、区長の名前で家庭裁判所の後見枠に必要書類を提出しました。成年後見人となった二人は、女性の小料理屋を処分しました。女性の家を売り払い、女性が飼っていた猫を他人に預けその猫は1週間程度で死んでしまいました。
女性が入れられた老人ホームは、「ベットから落ちることを避けるため」と言い、冷たい床の上に段ボールを敷き女性はその上に寝ていました。病気のため飲んではいけない薬があるのに、お構いなしに飲まされてもいました。後見人が現場を見ず説明もしていなかったのでしょう。
変わり果てた女将の惨状を見ていたたまれなくなった常連客が、司法書士に文句を言っても、一人は連絡が取れず、一人は、「二人でやっているから何とも言えない」という意味不明な発言を繰り返しました。たまりかねた女性が司法書士事務所へ行き、「誰に、いくらでマンションを売ったのか。どうして店を勝手に閉じたのか」と聞いても司法書士は回答しません。
私はその場に同席しましたが、その司法書士が後見ビギナーとはいえ、後見の本質を理解しておらず、某公益社団法人の研修の質の低さを再確認した次第です。その後、司法書士二人は、女性をどこかの施設に移しました。常連客が聞いても居場所を教えないので、常連客はある手法を用い女性の居場所を突き止めました。私もその施設へ行き「○○さんいますよねと言うと、施設長は、「いるかいないかも答えられない」と顔を引きつらせながら言いましたが、その表情からして「ここにいます」と言っているようなものでした。
施設長は警察を呼びましたが、2時間くらいして「皆さんの気持ちに根負けしました。〇〇さんはここにいます。」と暴露しました。後見人からいろいろ頼まれたようですが施設もいい迷惑だったことでしょう。

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